ACOUSTAT MODEL3 SLIMLINE レストア その六

 フィルムの張り替えを終え、レストア、一区切りです。

 音を出してみました。
 一寸聴いただけでは、未だフィルムを張替えていない右のものとの差は気付かない程度のもの、という感じです。 何故か音圧も殆ど差のない感じです。 しかし、じっくり聴いてみると、音の張り、分解能、ダンピング、抜けなど、結構差があります。 やはり劣化が進んでいた、というべきなのでしょう。 しかし、QUADに比べると、その劣化の程度は少なく、ACOUSTAT は優れているというべきなのかもしれませんが、これは、同じ経年、同じ使用環境のものを比較した訳ではありませんので、単純に決め付けてはいけないのでしょう。

 さて、次に、ユニットに繋がるコンデンサーの交換です。





  コンデンサー交換前の画像なんですが、外す前に撮り損ねたので、左側しか残っていません。
 ( 表面が木の色のような大きなコンデンサーです。)  
  ついでに、過去に断裂したケースのあった抵抗も交換することにします。














 コンデンサーも抵抗も交換した後の写真です。

 さて、音はどうなったでしょうか。
 結果はあっけないものでした。 私の耳では交換前との差が判りませんでした。 つまり、コンデンサーの劣化はなかった、ということなんでしょう。
 MODL3 の方は劣化していて、こちらは劣化していなかった、ということになります。 こちらの方が新しいから、とも言えますがが、単に経年だけでの問題ではないので、何とも言えません。 しかし、先回りで交換しておいて安心です。









 さてさて、これで片ch終了です。 もう片chに手を付けるやる気を出すのは結構大変なんですが、やらずばなるまい・・・ということです。

 次回は、両ch レストア終了後の試聴感想ということになると思います。
 
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